築40年を超える夏期隊員宿舎に代わる新たな宿舎を建設へ
南極・昭和基地「夏期隊員宿舎」の建物部材を引き渡し
2023.03.31
グループニュース
ミサワホーム
- 南極で生活を送る南極地域観測隊員の安全・安心な居住環境整備に寄与する建物を提供へ
- 当社生産による昭和基地の建物としては、2018年に完成した「基本観測棟」に次ぎ累計37棟目
- 地上3階建て、床面積855㎡は南極・昭和基地最大の建築物
ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)は、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(以下、極地研究所 東京都立川市)より昨年9月に受注した「夏期隊員宿舎」の国内における仮組み立て工事ならびに施工検証を終え、このたび引き渡しをしました。
当社は1968年の「第10居住棟」から、これまで累計36棟の建物を納品し、その建設のサポートをおこなってまいりました。累計37棟目となる新たな「夏期隊員宿舎」は、地上3階建の混構造(1階:鉄骨、2・3階:木造)で床面積855㎡は昭和基地で最大の建物となります。南極の夏期にあたる12月~2月の3か月間を主な活動期間とする南極地域観測隊夏期隊員約30名の宿舎として活用される計画です。建物内には、各隊員の居住スペースとしての個室のほか、食堂やラウンジ、厨房、PCコーナーなど隊員が快適に過ごすための施設が整備される予定です。
現在、昭和基地では2021年11月30日に決定した南極地域観測第Ⅹ期6か年計画に基づき、老朽化した施設の撤去と基地主要部の再構築に向けた取り組みなどが進められています。このたび極地研に引き渡しをした「夏期隊員宿舎」は、今年11月に出港する南極観測船しらせで第1期工事部材が昭和基地へ運ばれます。3年後に竣工予定で、当面は倉庫として利用、その後は宿舎として活用の見込みです。
最低気温マイナス45℃、最大瞬間風速60m/sの厳しい南極の気候に耐え続ける建物性能に加え、建築経験のない隊員でも安全かつ短工期で工事が出来る施工性、輸送条件のクリアなどが求められます。また同宿舎建設においても南極地域観測隊に社員を派遣し、南極・昭和基地での建物建設のサポートをおこなう計画です。
ミサワホームでは、施工性に優れ断熱性や耐久性の高い構造体を提供することで、南極地域観測隊の安全・安心の確保および観測活動への貢献を進めていく考えです。
- * 本件に関する問い合わせ先 *
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- ミサワホーム株式会社 管理本部 広報・渉外部 コーポレートコミュニケーション課 阿部正成 森蓉子
- TEL:03-3349-8088 / E-mail:koho@home.misawa.co.jp