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冬本番、生活者に『室内温度と健康に関する意識調査』を実施
「ヒートショック対策をしている」人は3人に1人
但し、根本的対策がとれている人は1割以下
~対策の必要性・正しい方法の認知の低さや、「寒さは仕方ない」という諦めが課題~

2024.01.24 グループニュース パナソニック ホームズ

パナソニック ホームズ株式会社の「くらし研究室」は、住まいにおける温度と健康に関する意識や対策について生活者に伺う『室内温度と健康に関する意識調査』を2023年12月に実施しました。

冬場の入浴時など、「急激な温度変化」によって引き起こされる「ヒートショック※1」。高齢者は特に注意が必要で、消費者庁の調査によると、浴槽における不慮の事故で亡くなられた高齢者の人数は、その年交通事故で亡くなられた方の約2倍に上るとみられます。※2家の中の温度差を小さくすることは、こうした事故の予防にもつながるため、非居室(洗面脱衣所・トイレ・廊下など)も含めて家全体を暖めることが重要と言えます。

今回の調査で、ヒートショックの対策をしている人は、回答者全体の35.3%に留まることが分かりました。また、「対策をしている」回答者のうち、「非居室(洗面脱衣所・トイレ・廊下など)も暖房する」という適切なヒートショック対策ができている人は18.9%に留まり、回答者全体においてはわずか6.7%しかいないことが明らかとなりました。
ヒートショック対策をしない理由は、「正しい対策の仕方がわからないから」(39.3%)、「自分には必要ないと感じているから」(30.0%)が多く、適切な対策方法や必要性の認知が低いことが伺えました。
さらに、非居室の暖房をしない一番の理由は、「寒いのは仕方がないと思っているから」であり、過去からの生活経験に基づいて出来上がった固定観念があることも伺えました。

あらためて今回の調査で、適切なヒートショック対策ができている人は少ないことが判明しました。ヒートショックは年齢に関わらず体に負担を与えるものであり、高齢者に限らず対策が必要です。
当社はヒートショック予防に向け、生活者に対策の必要性や適切な方法を知ってもらうことをはじめ、「非居室が寒いのは仕方がない」という固定観念を変えていくことが重要であると考えています。

当社は、創業以来60年にわたり、健康快適な暮らしの実現に向けた研究・開発に取り組んでおります。断熱・気密性能が高く、全館空調が備わった住まいづくりやリフォームを提案し、部屋間の温度差が小さい環境を提供することで、生活者が意識せずともヒートショック対策ができる暮らしを実現したいと考えます。今後も、生活者の健康を守り、快適に暮らし続けられる住まいの在り方を追求してまいります。

■『室内温度と健康に関する意識調査』 結果サマリー

ヒートショック対策において重要な「部屋間温度差を小さくする」対策ができている人は1割以下

  • ✓「リビング以外の非居室(洗面脱衣所・トイレ・廊下など)も暖房する」人は回答者全体の6.7%。
  • ✓対策をしない理由は「正しい対策の仕方がわからないから」(39.3%)、「自分には必要ないと感じているから」(30.0%)が上位。

非居室(洗面脱衣所・トイレ・廊下など)の寒さ対策をしない一番の理由は
「寒いのは仕方がないと思っているから」で、固定観念の変革が必要

  • ✓「寒さが気になる」と回答した部屋や場所の対策実施率は、居室(リビング、寝室、子ども部屋)は半数前後であるのに対し、非居室は1~2割程度であり、部屋や場所により大きく異なる。
  • ✓寒さ対策をしない一番の理由は、居室は「電気代や燃料費が気になるから」であるのに対し、非居室は「寒いのは仕方がないと思っているから」であり、部屋・場所により大きく異なる。

■調査概要

  • 調査対象
    全国20歳~69歳の男女
  • 調査期間
    2023年12月14日(木)~12月21日(木)<7日間>
  • サンプル数
    583名
  • 調査形態
    Webアンケート調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」を利用)
  • 調査主体
    パナソニック ホームズ株式会社

「くらし研究室」ホームページ
https://homes.panasonic.com/kurashi-lab/

1:温度の急激な変化で身体が負荷・ダメージを受けること。血圧が上下に大きく変動する等によって健康被害を引き起こす要因になるとされる。

2:消費者庁『無理せず対策 高齢者の不慮の事故』より
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_067/assets/consumer_safety_cms205_221227_05.pdf

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