ミサワホーム総合研究所が参加する日欧共同の研究プロジェクト
ICTを活用したヘルスケアに関する共同研究が、総務省
および欧州委員会Horizon2020との共同研究開発事業に採択
2020.11.11
グループニュース
ミサワホーム
- ビッグデータ解析等を用いて高齢者の自立した生活をサポートするシステムを構築
- 個人に合わせたアドバイス、セルフケア能力等を向上させ、自立した生活を延伸
- 25年以上にわたり介護事業に携わって得た知見を活かしプロジェクトに貢献
ミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所(本社 東京都杉並区/代表取締役社長 千原勝幸)は、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター・加齢医学研究拠点の瀧靖之教授を研究代表者とする「仮想コーチングシステム(e-VITA)」研究プロジェクトに参加しています。この度、本プロジェクトが、総務省の令和2年度戦略的情報通信研究開発推進事業(国際標準獲得型)および欧州委員会の研究枠組計画 Horizon 2020 との共同事業に採択されました。
日欧の共同研究開発事業と研究プロジェクト採択の図
超高齢化社会に突入した日本では、生産年齢人口の減少、社会保障費や介護負担の増大などの課題があり、高齢者は自ら健康を維持管理し、出来る限り自立した生活を延伸することが求められます。しかし、身体障害や認知機能の低下、社会的孤立など様々な問題があるため、自立した生活の維持には個々人の状況に応じたサポートが必要です。こうした問題は日本のみならず、欧州連合(EU)でも共通しています。
これらの問題解決に向けて、本プロジェクトは、スマートな生活環境を高齢者に提供するために、外部情報や日常の生活環境に埋設したセンサを介して得た情報から、ビッグデータ解析と信頼性の高いAIを用いて個人の性格特性や感情を推定して個人に合わせたアドバイスを提供することにより、セルフケア能力等を向上させ、自立した生活の延伸を目指します。
ミサワホームグループでは、これまで25年以上にわたって介護事業を展開し、高齢者のQOL向上に向けて積極的にICTを導入してきました。今回の共同研究でミサワホーム総合研究所は、同グループでこれまで培ってきた知見を活かしながら、EU3ヶ国(独・伊・仏)と日本国内3地域(東京・愛知・宮城)にて行われる概念実証試験について、国内1ヶ所をグループ内で介護事業を担う㈱マザアスが運営する自立型高齢者向け住宅にて実施し、得られた研究成果に関して国内で普及活動に取り組みます。ミサワホームグループは、高齢者がICTを身近に感じながら、慣れ親しんだ住まいに健康で安心して住み続けられる道筋をつくるとともに、得られた知見を商品開発や介護事業に活かしていく考えです。
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- ミサワホーム株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーション課
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